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コート・デュ・ローヌ

ドメーヌ・ショーム・アルノー

ワイナリー

フランス東南部のリヨンからアヴィニョンまで南に約200kmにわたって続くローヌ河の両岸をコート・デュ・ローヌ地方と呼びます。南北に長いため南部と北部ではワインの性格も異なりますが、フランスが誇る優秀なワインを産出する地方です。ドメーヌ・ショーム=アルノーは、ローマ時代の遺跡が多く残るアヴィニョンから北へ約40kmのところにあるヴァンソーブル村に位置するワイナリーです。この村は全体的にがっしりした赤ワインを産出する地域として知られています。

産地の特徴
アルプスから吹き降ろす強い北風(ミストラル)の影響で冬は非常に寒く、夏は温暖な気候。この地域では春から夏にかけて東から西に吹きぬける「ニオフの風」と呼ばれる風が吹くことが特徴で、朝、地元を流れる川に沿ってこの風が吹き降ろし、周囲一帯に涼しさをもたらします。またこの風は畑の湿気を吹き飛ばしてくれるので、病気の発生がグッと抑えられます。畑は砂利を多く含んだ粘土石灰質土壌や泥質土を含む粘土質土壌です 。

やはり本物だった!
原石は磨いたら輝き出した!
宇宙のウマさ、詰まってます!
2003年以来ビオディナミ農法。7年経った今、その違いはハッキリとワインに現れている!以前は濃さが目立っていたが、そこに上品な繊細さが加わった。世界的評価も、ドンドン上がっています!

美人で優しい芯のしっかりしたワイン
笑顔が素敵なヴァレリーさんを中心とした、家族経営のワイナリー。今は息子のティボー君(22歳)も加わり、家族愛がますます感じられるワインになっています!

ヴァレリーの決心

ヴァレリーさんの父親は、本当は男の子が欲しかった。だからヴァレリーさんが生まれて女の子だと分かった時には、ガッカリしたそうです。その後も、ヴァレリーさんに男の子の洋服を着させたり、畑仕事を手伝わせるなど、まるでヴァレリーさんを男のように育て、それが嫌で、父親と衝突することも多かったそうです。でも、そんなある日、いつものように父に連れられ丘の上の畑に来た時、足元に広がるブドウ畑を見渡して、強い風に吹かれた瞬間、全身にパワーが漲ってくるのを感じた。「私はこの土地が好き!ここを守りたい。ここを離れたくない。この地でブドウを育てて、私は生きていきたい!」心の底からそう思ったそうです。こうしてヴァレリーは畑を継ぎ、この地でしか出せない味わいを持つワインを造ることになります。この丘の畑というのが、後に生まれる「ラ・カデーヌ」というワイン。特別な年だけにしか生産されない、この蔵の最上級プレミアムワインです。

フィリップの生い立ち
一方ご主人のフィリップは、学校の教師の家庭に生まれ育ちました。フィリップは、小さい頃から土いじりが大好きな少年で、他の友達がサッカーなどをして遊ぶ中、フィリップは近所のおじさんの畑で収穫をしたり、農作業をするのが好きでした。将来は農業に携わる仕事がしたい。自然とそう思うようになっていった。だから高校進学の時、迷わず農業高校を選んだ。そしてそこでヴァレリーと出会うことになります。

2人の出会い
完全にフィリップの一目惚れだった。そして話をすればするほど、彼女の優しく思いやりに溢れた性格に、ますます魅かれていったそうです。フィリップ曰く、ヴァレリーは、「自分のやりたいことを知っている人。そしてやると決めたら、必ずそこに到達する人」だそうです。彼女のその強い信念に、フィリップ自身も心を動かされ、やがて気が付くと彼女の夢は、いつしか2人の夢になっていました。彼女の思いに心底共感し、自分もこの地でブドウを栽培したい、彼女と一緒に素晴らしいワインを造りたいと思うようになっていました。卒業後しばらくして2人は結婚。しかし、最初からブドウ栽培だけで生計を立てることは苦しかったため、フィリップはプレス機やタンクなどの醸造設備の販売会社に就職しました。そこで懸命に働き、生活費と夢実現のための資金を稼いでいました。

1987年、初ヴィンテージ
ヴァレリーが家業に加わって数年目の1987年、初めて自分でブドウを醗酵させてワインを造ることになりました。それまでアルノー家では、他の多くの農家同様、ブドウのままの状態で農協に売っていたのです。だからワイン造りは全くの初心者。しかし彼女には、最初から妥協はなかった。収穫時、きれいに熟したブドウだけをカゴに入れ、そうでないものは畑にそのまま捨てるよう、収穫人たちに厳しく指示を出した。美味しいブドウだけで造らなければ、美味しいワインができるはずはない。ヴァレリーはそう思っていたからです。今日でこそ選果を行う造り手も多くなってきていますが、当時はそんな概念すらなかった時代。特に、農協に売る際には、重量によって買い取り総額が決まるので、重さがすべて。品質なんかお構いなし。できたブドウは1粒も残さず収穫するというのが、当時の常識でした。父にとって、ヴァレリーさんの収穫方法は言語道断。畑に捨てられているブドウを見て父親は激昂し、ヴァレリーさんを激しく責め立てました。しかしヴァレリーさんは曲げませんでした。『良いワインを造るためには、本当に良いブドウだけを選ぶ必要があるんだ。』彼女には信念があり、そしてそれを貫いたのです。

和食にもピッタリ

このようなブドウのピュアな風味が尊重されたワインは、和食との相性も非常に良いです。和食では素材の味を尊重し、優しい味わいに仕上げているものが多いからです。これに合わせるには、同様に優しい味わいで、渋味がまろやかなタイプのワインの方が相性抜群。

ワインは食べ物の一部
フィリップ氏は、ワインは食物の一部であると考えています。
人間が食事を取るのは生きるため。ワインはただの飲料ではなく、ブドウから造られる農作物の1つ。自然の栄養とエネルギーがいっぱい詰まったワインは、元気で健康な身体を造ります。自分のワインを選んで飲んでくれるお客様にも、ますます健康で元気になって欲しいと、フィリップ氏は心から願っています。

毎回違う表情が楽しめるのが自然なワイン
自然な栽培で造られる本物のワインは、開けるたびに印象が違います。例えば白ワインだと、ある時はすごくライチの風味が感じられたのに、次に飲んだ時はライチというより白桃の香り…ということがあります。これは、ボトルの中でワインが生きているから。その日の天候や月の引力、ワインの温度や状態によって、その味わいは微妙に変化します。工業的に造られたワインは、こうはなりません。培養酵母で香りや味わいがコントロールされ、いつ飲んでも変わらず同じ味わいがするように仕上げられているからです。自然な栽培・醸造から生まれる本物ワインは常に生き続けるものであり、その時々によって多様な表情があります。そしてそのどれもに深い味わいと愛嬌があり、決して飽きることがありません。『今日はどんな表情を見せてくれるだろうか?そんなふうにして楽しんでもらえると、造り手としてもとても幸せに思う』とフィリップ氏は語ってくれました。

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